資産を作るためのノウハウ本はたくさんありますが、多くは「金持ち父さん、貧乏父さん」などの外国本の翻訳、またはそこから派生した本が多いです。
国内にも昭和25年に出版された、「私の財産告白」(本多静六著)という本があります。
価格:660円 |
しかも単純明快で、大変感銘を受けました。実践の価値がありますのでご紹介します。
資産形成の考え方
本多氏は林学者、東大教授で、明治神宮の杜の造営や多くの公園の設計・改良に携わった方です。
こういった先生がドイツ留学からの帰国の際に、指導いただいた博士から、
引用元:「私の財産告白」
いかに学者でもまず優に独立生活ができるだけの財産をこしらえなければ駄目だ。そうしなければ常に金のために自由を制され、心にもなにもない屈従を強いられることになる。学者の権威も何もあったものではない。
学者は学術的権威がありますので、常に学問に基づく正確性や公平性、客観性を持った合理的行動を取るべきであるが、金欠によりスポンサーの奴隷になって、本来の合理的行動から逸脱するような事があってはいけないことだと理解しています。
これは学者のみならず、一般に暮らす人にも通じる課題だと思います。
このために実施することは、
- 財産を作ることの根幹は勤倹貯蓄
- ある程度の額に達したら有利な事業へ投資する(貯蓄だけでは対して増えない)」
とのアドバイスをうけ、実践して財産を築いています。
資産形成の実践
貯蓄の実践
本多氏は、資産形成のための勤倹貯蓄として、
- 収入の4分の1を天引き貯金
- 臨時収入は全額貯金
を実践しています。
現在の収入と支出をくらべて、4分の1の天引き貯金は難しいかもしれませんが、勤倹によりできるだけ近づくことは行うことはあると思います。
現代の実践手段では、勤め先などで財形貯蓄の制度があれば、それを利用して給料天引きとすることもできます。
財形貯蓄がなければ、ネット銀行を利用して、給料入金日に貯蓄分を自動振り込み(または引きとし(自動入金サービス))などを利用して、別口座へ移すことも可能です。
また、臨時収入は全角貯金とは、残業代やボーナスを「無いもの」と思って全額貯金する方法です。
投資の実践
投資法については、これから伸びる基幹インフラへの投資という観点では現代にも通じるところがあります。
本多氏の時代は、鉄道が拡大する時代でしたので、鉄道やそこから延びる先の山林への投資などを挙げています。
現代の新たな基幹インフラを開拓して投資する案もあるかもしれません。
おわりに
てすはこれらを参考にし、逆にボーナスでもらう一定額は半年分の生活費とし、その残額は貯金へ回す。毎月の給料は全額貯金という形態をとってきました。
ボーナスで設定した一定額の生活費分もボーナスをもらえないときは、その減った範囲での生活をするという形になります。
ある程度の額が貯まると、株式、不動産への投資をはじめました。これで生活費を賄うインカムを実現できました。約15年ほどはかかりました。
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