家計簿を付けていくと、先月は何にどのくらい使ったのかを確認すると思います。
GnuCashで月間の収入と支出の集計方法ついてご紹介します。
家計簿の集計
家計簿の集計の確認は、GnuCashでは損益計算書を利用します。
損益計算書というと難しく感じますが、収入と費用(支出)を集計して利益(残高)を確認するものです。
GnuCashでは、日々収入・支出を入力していると、プルダウンメニューから、「帳票 > 収益・費用 > 損益計算書(P/L)」で見ることができます。
デフォルトでは、初期状態で年単位になっていますので、「オプション」ボタンを押し、ダイアログが出たら、「全般」タブを開き、開始日付と終了日付を選びます。
日単位で設定が可能ですが、前月のものを見たいというときは、開始日付・終了日付の右側のプルダウンメニューから 「前月の開始日」、「前月の終了日」を選択します。
また、表示タブを開き、「親勘定項目小計」のプルダウンを「小計を表示する」に設定し、「会計スタイルの罫線を表示する」にチェックを入れると、小計も見れるので、見やすくなります。
右下の「OK」ボタンで、設定が完了します。
収入と支出状況をご確認ください。
最下行に「純利益」(マイナスの場合は「純損失」)の行があります。
これが実際に手元に残った金額になります。
純資産への組み込み
前章の最後で見た純利益(または純損失)は、そのまま純資産となるので、貸借対照表の純資産へ組み込む必要があります。
ビジネスなどでは、純資産を資本金と利益余剰金になど分離し、純利益は利益余剰金に組み込んだりします。
てすは、開始残高とは分けて管理したいので、分離していますが(方法は後述)、家計簿では分ける必要もないと思われるので、開始残高に組み込んでも良いと思います。
GnuCashは損益計算は損益計算書のように自動でやってくれますが、純資産への組み込みは手動で行う必要があります。
てすは、以下のように管理をしています。
事前準備
- 費用に損益の勘定項目を作る。
- 純資産に「蓄積」(名前は好みで)の勘定項目を作る
(利用を始めたときの開始残高を残しておきたいので、開始残高と損益を分離してます)
以下、純資産への組み込み作業ですが、月単位でやるのであれば、毎月初めに前月分を行うのが良いでしょう。
純資産への組み込み(毎月初めに実施)
- [費用:損益]を開く
- 説明は「当月利益」に、資金移動を[純資産:蓄積]に、費用(損失の場合は値引)に前章で見た純利益(または純損失)の金額を入力する
- 前章で見た損益計算書(P/L)の最下行の「純利益」が0になっていることを確認す
この純資産へ組み込んだ金額(純利益の場合)が、全額貯金に回っていることになります。
おわりに
月間の収入と費用の集計方法、純資産への組み込み方法をご紹介しました。
純資産への組み込みについては、毎月行うのが良いと思いますが、煩雑だと思った場合は、3ヶ月や半年に1回行うなど、ルールを決めて行うのが良いでしょう。
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