理化学研究所と富士通が共同開発したスーパーコンピュータ「富岳」(理化学研究所サイト)があります。
「富岳」は「京」の後継機種で、令和3年(2021年)3月から供用開始されています。「京」のときには、神戸ポートライナー(神戸新交通)の駅名「京コンピュータ前」にも採用されるほどでした。
(現在は、世代が変わるたびに駅名変更が必要なってくることから、「計算機科学センター」という駅名になっており、副名に『「富岳」前』がつけられています。)
毎年2回ほど行われるスーパーコンピュータの性能ランキングがあります。このランキングで、2024年11月のTOP500では6位(1位はEl Capitan(米国))で、2021年11月の1位をピークに徐々に後退し、2024年6月の4位からさらに後退しました。
この中で、HPCG(連立一次方程式の解法)部門では今回も1位を記録しています。
時間が経つにつれ、次々と高性能なものが開発されるため、次第に順位が落ちていくのはやむを得ないところですが、それでも一部の計算スピードは1位を記録するなど、技術力の高さを示すものです。
なお、TOP10ランキングでは欧米がほとんどで、欧米以外では日本が唯一で常連になっています。数年前は中国も顔を出していましたが、今回は最高ランク15位になっています。
おわりに
日本はどんどん衰退していると言われていますが、まだまだ底力を感じさせる出来事でした。
今後次世代コンピュータが開発されていきますが、現在の地位に甘んじるのではなく、こういった力をつなげていくことが、現世代の次世代に対する責任だと再認識しました。
「2番じゃだめなんですか?」などと言っているときがありましたが、このようなことでは白けてしまうだけでなく、次世代に対する無責任です。
▼ソース
スーパーコンピュータ「富岳」HPCGのランキング結果について(理化学研究所)
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