ICT総研から、山手線での5Gと4Gの通信速度実測調査結果を発表されています。
NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアについて各駅、各駅間での詳細な調査結果を発表されており、大変興味深い内容です。
調査内容
調査結果の要点は以下のとおりです。各駅、駅間の詳細はICT総研の発表をご覧ください。
■ 山手線 全60地点の下り通信速度は、「5G優先」設定でauが157.7Mbpsでトップ。
ICT総研
■ 全60地点の5G受信地点比率は、4社平均で77.5%。auとソフトバンクは100%。
■ 「4G優先」で測定した場合、4社平均の下り通信速度は31.2Mbps。
■ 下り速度の最速地点は駒込駅で、4社平均下り速度は293.2Mbps。最遅地点は渋谷駅。
調査端末はXperiaであること、混雑時間帯を避けるなどの条件であり、端末性能や混雑度合いで状況が変わることは意識しておく必要があります。
結果を見て
結果を見て、感じたことです。
5G接続が増え、通信速度が速くなった
通信速度はau、ソフトバンク、NTTドコモ、楽天モバイルの順で、前回調査(令和3年5月)から順位は変わっていないようです。
また、前回調査からは5Gで受信できた領域が増えたこと、通信速度が向上しており(NTTドコモ除く)、基地局が充実してきているようです。特にauとソフトバンクが5G受信100%というのが大きいですね。5Gと4Gの切り替えタイミングは通信が不安定になるので、安定した通信が期待できます。NTTドコモの通信速度が落ちたのは、ユーザー数の増加によるものでしょうか。
駅単位では最速は駒込、最遅は渋谷
これは駅構造に大きく影響しているようにも見えます。
駒込駅は駅構造がシンプルで、周囲に高い建物のも少ないため、比較的繋がりやすいのかなと思います。
渋谷駅が極端に遅いのは、大規模工事が進行中で、通路も頻繁に変わり、複雑な駅構造のため、基地局設置ができてないためと思います。この工事がある程度落ち着くと、基地局設置も進み、新宿並みにはなると思います。
NTTドコモの発表では、渋谷駅は9月目処でアンテナを再設置する予定とのことです。
おわりに
5Gは多数同時接続が可能という特徴があるので、特に夕方などで繋がりにくくなる混雑駅は充実を期待したいものです。
▼情報ソース
2023年7月 山手線5Gおよび4G通信速度実測調査|ICT総研【ICTマーケティング・コンサルティング・市場調査はICT総研】 (ictr.co.jp)
都内4エリア(新宿・渋谷・池袋・新橋)通信品質改善状況と今後の取り組みについて (docomo.ne.jp)
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