株価の混乱時で考えておくこと

資産管理

令和6年から新NISAが始まり、「オルカン」(eMAXIS Slim全世界株式)(eMAXISサイト)やS&P500連動投資信託(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(eMAXISサイト)など)に人気が集まっています。

これらは基準価格が堅調に推移していましたが、8月に入り、突然の株価の暴落により、今年購入分(つまり新NISA購入分はすべて)は現時点では評価資産額がトントンかマイナスになっている人も多いと思います。

こういったことを経験し、考えておくことをまとめます。

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株価が混乱している原因

今月に入り、株価の混乱が続いています。

主に以下の原因によるものです。

  • 7月米国雇用統計(失業率の悪化)による米国株価の下落
  • 米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待と日本銀行の政策金利上昇により為替レートが円高に触れる

円高に触れると、日本の輸出企業の利益が減少し、日本株は下がります。また、金利上昇により株価は下がります。これにより日本株は混乱しています。

オルカン、S&P500連動投信への影響

国内で販売されているオルカンやS&P500連動投信(投資先などは米国・つまり主に米ドルで投資)は、日本円で販売されています。

このため、以下の影響を受けます。

  • 為替:為替ヘッジが無いものは円高の影響をモロに受けてしまいます(円ベースでの価格の下落)。
  • 株価:S&P500指数下落により、S&P500連動投信は株価下落に伴い下落します。

オルカンは分散しているから問題ないと思うと大間違いで、その投資先の6割が米国株です(目論見書参照)。また、関連記事は以下にあります。

つまり、為替変動と株価下落の2重の影響を受けてしまっています。

こういった投資信託は、為替レートが円安+株価が高いとき、最も評価額が高くなり、逆に円高で株安のときには最も評価額が低くなります。

目論見書の投資リスクにもしっかり書いてありますが、再度読み直すと実感が湧くでしょう。

為替リスクを抑えたいのであれば、直接米ドルで投資するほうが良いと思っています。例えば、米ドルでVanguard S&P500 ETF(VOO)などを購入する。そうすると、為替によらず、米ドルで評価が可能になるため、為替リスクを抑えることができます(円ベースでの評価額には影響を受けます)。

今はどうするか

今、価格が下がったからと言って慌てず、静観し、積み立ての場合はじっくり継続するのが良いと思っています。

おわりに

株価や為替が混乱しているときに、持っている資産に対して考えてみることをまとめました。

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