いろいろな検定試験がありますが、ある分野の知識を得るために、勉強のための体系やその教材が整理されているので、知識レベルを確認する取っ掛かりとして良いと思います。
神社検定(神道文化検定) 参級を受検した状況について紹介します。
神社検定とは
検定の目的
神道を通じて、日本文化をもっと知りたい方のための検定です。
主催は公益財団法人日本文化興隆財団で、神社本庁が監修しています。
検定試験内容
検定には、初級、参(3)級、弐(2)級、壱(1)級があります。
毎年6月頃に実施されます(年1回)。
オンラインで自宅から受検できます。
以下は参級についてです。
参級の概要
受検料は5,000円(税込)で、早期申込など、各種割引があったりします。
4択式で100問出題され、制限時間は70分です。
出題範囲は、2つのテキストから出題され、出題割合は以下のとおりです。
- 『神社のいろは』から70%
- 『神話のおへそ『古語拾遺』編』から30%
※『神話のおへそ『古語拾遺』編』は、「第一章「初級編」『古語拾遺』を読む」が対象です。
参級向けテキスト
テキストと過去問が書店などで販売されており、Amazonでも購入できます。
Amazonでは電子書籍化されており、Kindleでも読むことができます。
テキスト
- 神社のいろは
(Kindle版)
- 神話のおへそ『古語拾遺』編
(Kindle版)
過去問
- 第9回神社検定問題と解説(参級・弐級・壱級)
令和元年分の過去問です。
(Kindle版)
その他、eラーニングで解説ビデオも提供されていますが、テキストの補足として必要な方は購入されると良いです(必須ではないと思います)。
合格には
合格には、70%の正答が必要です。
令和4年の実施では、平均83.3点、合格率82.9%のようで、比較的受検しやすいでしょう。
合格者特典
絵馬型の合格証が発行され、『神社巡りツアー』や『神宮「初穂曳(はつほびき)』などの優待のご案内があります。
受けてみた感想
70分で100問というと、42秒に1問回答する必要があり、受検前はかなり大変な気がしていましたが、実際には30分〜40分程度で全問回答できました。
このため、残り時間をじっくりと見直すことができ、時間には余裕がありました。
勉強段階では、『神社のいろは』は日頃の神社での作法や、有名神社の知識が中心ですので、比較的頭に入りやすいです。
『神話のおへそ『古語拾遺』編』は、忌部(いんべ)氏の伝承に基づいており、古事記、日本書紀を読んでいれば、比較的頭に入ってきやすいです(古事記、日本書紀を知らなくても学習できます)。
ただ、聞き慣れない祭祀や氏族の名前などは戸惑うかもしれません。
おわりに
神社検定 参級を受けてみて、についてご紹介しました。
古事記、日本書紀はある程度読んでいましたが、この検定により、より理解が深まりました。
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