銅資源盗難の増加に、近辺の警戒も必要

資産管理

国内で問題となっている銅などの金属盗難は、欧米でも問題となっているようです。

参考:銅線窃盗 世界で深刻化 欧州では電車の遅れに停電、マンホール消失、教会の屋根まで… – 産経ニュース (sankei.com)

特に人目につきにくい山中の太陽光発電設備などが狙われやすいようです。

その他、鉄道などの電力ケーブルが切断、盗難にあったりしていることが増えています。

そろそろ、近辺の警戒も必要になってきている時期だと考えています。

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盗難の増加は円安も影響?

戦後直後にも、家の近くの電線などが切断されて盗まれるという事件は多発していたそうですが、これは物資不足に伴うものです。

でも、現在では転売により利益を上げる者が多いようで、背景には銅価格の上昇で利益を上げやすいことが一因と言われています。

これには円安も遠因としてあると思います。現在、1ドル=150円台という約30年ぶりの円安レートを記録しています。円安レートは、輸出業者にとっては有利です。

このため、転売先が海外であると、ドルで売るなら、それだけ円での利益が増えます。円安の間は、儲けやすい日本での盗難が増えるかもしれませんね。

近辺の警戒も必要になる

以前から都市鉱山と言われるほど、銅以外にも金、鉄、レアメタルなど金属物資は欠かせないものとして都市に多く存在しています。

使い物にならない古い携帯電話に買い取り手がつくのも、「携帯電話」として買い取っているのではなく、「金属資源」として買っているからです。

東京都では、令和7年4月から新築住宅などへの太陽光発電設備の義務化などが施工されます。太陽光発電設備は、太陽電池パネルだけでなく、蓄電設備などさまざまな設備を取り付けることになり、コンパクトに仕上がってきます。

以前から車上荒らしで、カーナビ、オーディオ類が盗難に会うケースが有りました。てすも被害にあったことがあり、捜査に来た警察官が、「これは外国人窃盗団の仕業だな」と言っていました。一般住宅での太陽光発電設備が増えてくると、そのコンパクトさから、屋外設備の住宅被害が今後増えるかもしれません。

参考:カーボンハーフ実現に向けた条例改正基本方針|東京都 (tokyo.lg.jp)

太陽光発電設備を取り付けると、その盗難防止のためのセキュリティシステムが必要となり、余分な出費が必要になるかもしれません。

おわりに

これからは、マネーロンダリング規制や知的財産輸出規制だけでなく、転売を目的とした資源の輸出管理も厳格に行われるようになれば良いですが。

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