現在、電車・バスに乗るときは、Suica、ICOCAなどのICプリペイドカードを利用することが多いです。
交通系ICカード全国相互利用サービス(Wikipedia)(以下、全国交通系ICカード)に対応しているカードで、全国の多くの鉄道、バスを利用することができます。
このような中、じわじわっと入ってきているのが、クレカ(デビット、プリペイド含む)タッチ対応の自動改札機です。最近、自動改札機で読み取り機が追加されているのを見かけることがありますね。
また、熊本電気鉄道(熊本電気鉄道サイト)は、令和6年5月31日に、年内に全国交通系ICカードのサービスを廃止し、クレカタッチに対応すると発表(熊本電気鉄道発表資料)がありました。全国交通系ICカードサービスを廃止するは初めてではないでしょうか。
理由は、全国交通系ICカードのカードの読み取り機の更新コストよりクレカタッチの機器が半額程度で住むことと、全国ICカードの利用者数が全体の18%程度で稼働率が多くないことが挙げられています。
クレカタッチのメリット・デメリット
クレカタッチが可能になってきたのは、クレカタッチのカードが普及してきたこと、スマホがタッチに対応してきたこと(Apple Walletなど)、タッチによる処理速度が向上したことが挙げられます。
クレカタッチを導入している事業者は、多くはstera transit(三井住友カードサイト)を利用し、全国に多くあります。
メリット
クレカタッチ利用により、メリットは多くあります。
- Suica・ICOCA等、カード発行が不要で持っているクレカをそのまま利用可能
- チャージ不要(クレカブランドプリペイドは実質チャージが必要です)
- クレカポイントが貰える(カード会社による)
- スマホでのタッチにも対応(対応カードのみ)
その他、大きいのは、柔軟な料金設定が可能なことです。
利用請求上限額設定など、さまざまな料金設定を行っているのは、ポストペイであるPiTaPa(PiTaPaサイト)がありますが、クレカもポストペイであるため、同様の利用が可能です。
具体例としては、福岡市地下鉄(福岡市地下鉄サイト)は同一クレカ決済手段で、1日請求額上限が設定されており、利用者は意識せずに実質1日乗車券として利用できます。旅行者にとってはとても優しいサービスですね。
デメリット
デメリットは、普段遣いの以下のことができないところでしょうか(令和6年6月現在)。
- 定期券
- 定期券外への乗り越し清算
- 会社間をまたがる乗車(直通運転など)
- Suicaグリーン券などの電子チケット
- MasterCard対応
現時点では、鉄道会社内の1回券では十分に利用可能だと思います。
おわりに
クレカタッチで乗車できる鉄道、バスは、令和6年後半から一気に増える見込みです。
デメリットが解消されてくると、SuicaなどのICカードは役割を終え、自動改札機更新時期にクレカタッチに移行していくと思われます。
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