JAL、ANAともに、非航空輸送への拡大に力を入れています。
その一環で、JAL Payが令和5年3月22日より開始されます。
その内容を見ていきます。
JAL Payの概要
JAL Payは、既にサービス提供されているJAL Global WALLET(JGW)にQRコード決済、バーコード決済(以下、まとめてコード決済)が追加されるものです。
このため、決済手段が従来のMasterCardプリペイドカードにコード決済が追加された形になります。
利用方法
JAL Payは事前にJGWでチャージした残高での決済になります。
チャージ方法
チャージ方法は、以下のとおりです。
- JAL NEOBANK・住信SBIネット銀行からの口座振替(オートチャージ対応)
- 銀行振込
- インターネットバンキング(みずほ、三菱UFJ、三井住友、りそな、埼玉りそな)
- マイル(JGWポイント 1pt=1円)
3,000マイル以上、3,000マイル=3,000pt、10,000マイル=11,000pt(基本的に減価します)
利用にはJGWポイントがあれば、JGWポイントが優先的に消費されます。消費優先度の設定がほしいところですね。
また、マイルの最低交換が3,000マイルなので、少しハードルが高そうです。
オートチャージにも対応
チャージ残高が一定額を下回った場合に、指定した額をオートチャージできます。
JAL NEOBANK、住信SBIネット銀行で対応できます。
15通貨に対応
日本円以外に14通貨に対応しており、事前チャージにより現地通貨で決済が可能です。
外貨のチャージには以下の方法があります。
- 予め日本円でチャージし、JGWで両替
- 外貨通貨を直接チャージする(JAL NEOBANK、住信SBIネット銀行のみ対応)
JGWでの両替は、為替手数料が含まれており、外貨通貨を直接チャージするより割高になります。
また、外貨チャージ残高は、海外ATMで直接引き出し可能ですが、手数料200円(非課税)がかかります。
14外貨以外の未対応外貨には、MasterCardのレートに対し、4%の手数料がかかります。
ただ、利用店舗を考えると、現状、外貨決済はコード決済には未対応と思われます。
マイル還元
利用によりマイル還元があります。
- 両替: 1,000円=7マイル(ショピング専用コースは5マイル)
月〜日の週単位で集計されます。
- ショッピング :200円(税込み)=1マイル
マイル還元率0.5%
JGWポイントの利用では、マイルの還元は対象外となります。
使えるお店
空港のJAL系の店舗BLUE SKYやJALプラザTABITUS+ STATION、JAL機内販売(機内販売は3月30日から)での利用が可能です。
JAL系以外では、Smart Codeへの対応店舗で利用が可能です。
JAL PayとANA Payの比較
航空会社のPayサービスが揃いましたが、現状のサービス状況を比較します。
JAL Pay | ANA Pay | |
銀行口座チャージ | JAL NEOBANK、住信SBIネット銀行振替 銀行振込 インターネットバンキング | ✗ |
オートチャージ | JAL NEOBANK、住信SBIネット銀行 | ✗ |
クレジットチャージ | ✗ | JCB (ANA JCBカードからのチャージでマイル付与) |
ATMチャージ | ✗ | ✗ |
マイルチャージ | 1マイル=1〜1,1円 | ✗ |
対応店舗 | 空港売店(BLUE SKYなど) JAL機内販売 Smart Code | 空港売店(ANA FESTA)など Smart Code |
マイル還元率 | 0.5% | 0.5% (ANA Payマイルプラス加盟店1%) |
ANA Payが実質ANA JCBカード利用者に限られているのに対し、JAL Payは幅広く利用できますね。ただ、JAL Payはクレジットカードチャージに対応してほしいところです。
利用できる店舗は、どちらもほぼ同じで、どちらの航空会社を利用するかで空港売店が変わりますね。
おわりに
JGWは、バーチャルカードの発行、タッチ決済(カードによるコンタクトレスは既に可能)やチャージ方法の追加を予定されているので、ますますサービス拡大が期待できます。
情報ソース:スマートフォン決済サービス「JAL Pay」を3月22日に開始|プレスリリース|JAL企業サイト
▼関連記事
コメント