おまかせ投資を行うサービスの中に、手数料が安かったり、毎月積立、おつりやポイントでの投資などが可能なトラノコがあります。
このトラノコの利用と留意点についてまとめていきます。
トラノコの概要
安い手数料
トラノコは、利用料+運用報酬の体系になっています。
- 利用料: 300円/月(税込)
当初3ヶ月間と、22歳以下の学生は無料
「トラノコ for d払い」を利用しているユーザーは実質250円
- 運用報酬: 0.33%(年率)
同様のサービスで、THEOやWealthnaviなどが1,1%程度なので、468,000円程度運用すれば、トラノコのほうが安くなります。
利用料は、毎月登録口座から引き落とされます。
メニュー
投資先は、国内外のETFへ投資され、株式、債権、不動産、商品(コモディティ)が対象となっています。トラノコのメニューにより分散投資が可能で、リスク度合いにより、分散比率が変わります。
投資のメニューは、小トラ、中トラ、大トラがあり、順にリスク・リターンが高くなります。
投資方法
トラノコで口座を開き、以下の投資方法が可能です。
- 毎月積立
指定した定額を投資します。投資金額は登録口座から引き落とされます。
- おつり
家計簿アプリ(マネーフォワード、Zaim、マネーツリー)、または対象クレジットカードと連携し、明細から、設定した金額のおつり分を投資します。投資金額は登録口座から引き落とされます。
- ポイント・マイル
各種ポイント・ANAマイルで随時投資指定できます。投資タイミングは、月1回、積立投資やおつり投資と同じタイミングで投資されます。
ポイント交換レートは、ほぼ等価ですが、ANAマイルは1マイル=0,5円相当とかなり減価してしまいます。
利用する上での留意点
こういったサービスで、スマホアプリからも気軽に投資できるサービスですが、留意しておくこともあります。
NISAには対応していない
トラノコの口座は、特定口座が基本で、NISAには対応していません。このため、解約時の利益分には売却益には税金(分離課税)がかかります。
利用料には注意
月額300円かかる利用料には、注意が必要な部分がありますので、その留意点をまとめます。
利用料は外枠で必ず取られる
投資があってもなくても利用料は外枠で必ず引き落としされます。
例えば投資額1万円とすると、引き落とし額は1万300円引き落とされます。
利用料はポイントなどでも支払いができません。
投資額に加え、300円の余分な引き落としは、精神的に良くないですね。
年間取引報告書や利益確定(引き出し)には留意が必要
年間取引報告書に記載される内容は、残高と配当・売買利益が記載されています。
この配当・売買損益は、簡単にいうと、「売却費ー購入費」で計算されます。この中には、経費が含まれていますが、経費は売却額に反映されている運用報酬のみで、利用料は経費に含まれていません。
払っているものが経費にできていないだけでなく、長期運用をすればするほど、この利用料が膨れ上がるので、トータルで儲かっているのか損失なのかがわからなくなってきてしまいます。
このため、支払った利用料を自己管理しておく必要があります。
また、実際の利益分から余分に税金を取られている可能性もあるので、トラノコから累積利用料の領収書を取り寄せ、確定申告を行うなどの対応が必要になります。
※経費計上など、税務関係は税理士とご相談ください。
引き出し時に手数料がかかる
出金時には300円の手数料がかかりますので、留意が必要です。
おわりに
トラノコは便利なのですが、留意点もありますので、意識した上で運用した方が良いでしょう。
てすは利用料の煩雑な管理、経費計上の問題から運用を止めました。
▼関連記事
コメント