三井住友カードが発行する、ANA(VISA/MasterCard) ワイドゴールドカード(スーパーフライヤーズ(SFC)ゴールドカード含む)は、令和4年8月請求分以降に順次変更が行われます。
そのインパクトについてまとめます。
これまでのサービス概要
年会割引
- Web明細利用割引
Web明細の利用によって、1,100円割引になります。
- マイ・ペイすリボ利用割引
マイ・ペイすリボ登録で、年会費が割引になります。
ボーナスポイント
マイ・ペイすリボを利用して、手数料が発生した月には、ボーナスポイントとして2倍のポイント(0.5%分のVポイント)が付与されます。
サービス変更のポイント
年会費の実質値上げ
- Web明細年会費割引の廃止
ペーパーレス化が進み、カード会社によっては利用明細書の紙での発行で手数料が発生するところも出てきていますので、世の中の流れに従ったのかなと思います。
- マイ・ペイすリボ利用による割引
特に言及がないので、現状維持だと思われます。
このため、年会費は以下のようになります。
ワイドゴールド | SFCゴールド | |
通常年会費 | 15,400円 | 16,500円 |
マイ・ペイすリボ登録後年会費 | 11,550円 | 12,650円 |
Web明細割引 | 1,100円 → 0円 | 1,100円 → 0円 |
実質年会費 | 10,450円 → 11,550円 | 11,550円 → 12,650円 |
マイ・ペイすリボ利用によるポイント還元率の低下
- マイ・ペイすリボ手数料発生月のボーナスポイント廃止
マイ・ペイすリボ手数料月のボーナスポイントが廃止されます。
代わりとして6月と12月にそれぞれ500円分のVポイントが発行されます(4月、10月の請求分でリボ残高2万円以上あること、5月、11月の請求分でリボ手数料が発生していることの条件あり)。
その他
その他の変更としては以下のものがあります。
- 情報誌の無料サービス終了
- 海外・国内旅行傷害保険 自動付帯→利用付帯
Marriott Bonvoyアメックスもそうですが、旅行保険は利用付帯が一般化しています。ただ、このカードは利用している機会が多いと思いますので、あまりインパクトは無いと思います。
今後の状況はどうなるのか?
サービス変更によるインパクト
最も大きなインパクトは、マイ・ペイすリボ手数料発生月のボーナスポイント付与の廃止だと思います。
代替として付与される年2回のボーナスポイント(1,000ポイント)は、Web明細割引廃止の代わりと考えたほうが妥当だと思います。
マイ・ペイすリボで毎月1,000円〜2,000円程度の残高を残し、毎月十数円の手数料を払うことで、ボーナスポイントが付与されるので、実質、ANAマイル1.3%相当の還元になります。(通常ポイント:2ポイント→1マイル、ボーナスポイント:5マイル→3マイル)
リボ手数料よりもポイント還元の方が大きいので、お得感が増していました。
また、Vpassアプリの利用により、500円以上の決済でスタンプカードにスタンプが押され、月間20個集まると、最低でもVポイントギフト50円分をもらえるため、リボ手数料は帳消しと同等と考えて良いと思います。
つまり、実質手数料をかけずに、1.3倍のマイルが付与されるサービスだったのです。
このボーナスポイントが廃止されることにより、マイル還元率は1%に低下します。
代替手段はあるか?
ANAカードはマイル還元率1%に低下してしまいますが、マイル還元率だけで見た場合、以下のサービスがあります。
- Marriott Vonvoyアメックス(プレミアム):実質1.25%
通常の利用では、100円に付き3Marriott Vonvoyポイントが付与され、マイルへは3:1で交換できるため、マイル還元率は1%の換算となりますが、60,000ポイントの交換で5,000マイルをボーナスで付与されるので、実質1.25%となります。
ただ、年会費が高額ことと、年間150万円以上利用しなければ価値が激減することには注意が必要です。
- セゾンパールアメックス:実質1.8%
Quicpayでの利用で、通常(1,000円に付き1永久不滅ポイント)の6倍のポイントが付与されますので、実質1.8%の還元となります(200永久不滅ポイント→600マイル)。
しかし、永久不滅ポイントの付与率が令和4年8月利用分から変更になります。
なお、ANAカードは対象店により、マイルプレミアムやココイコ!などのサービスを利用できれば、まだまだマイル還元率は高くなります。
コメント