世界中でBRT (Bus Rapid Transit) の運行が始まっています。
通常のバスとの違いは、明確ではないですが、専用道路を確保したバス車両による速達性、定時性を確保した大量輸送システムだと認識しています。
通常のバスは一般道のみを走るため、渋滞などに巻き込まれるなど、定時制が劣悪です。
路面電車・LRTは便利、しかし
BRTに似たものとして、路面電車やLRT(Wikipedia)があります。専用または一般道路に敷かれた鉄軌道を走り、都市内の移動に便利です。
東京や大阪などの大都市ではほとんど廃止されてしまいましたが、岡山、広島など、まだ運行されているところもあります。また、宇都宮ではLRTが新設されています。
東京に残る路面電車としての都電があります。てすも時々利用しますが、大変便利です。一番の理由は、東京であれば地下鉄もありますが、地下鉄は、駅の設置場所が地下にあり、地上との行き来が面倒になります(最近の地下鉄は、深いため、出入りに時間もかかります)。
これに対し、路面電車はこまめに駅が設置され、道路上に駅があるため、出入りがしやすいです。これにより上下のアップダウンがなく、また電車とホームの段差もないため、体の不自由な人にも負担が少なく、バリアフリーに役立つとも考えています。
便利な路面電車ですが、鉄軌道を敷設する必要がある分、建設・維持コストがかかります。また、電車のため、動力車操縦者の資格免許が必要になり、人材確保にも課題が出てきます。
このため、路面電車・LRTの利便性と敷設のしやすさを兼ね備えたのがBRTと考えています。
東京BRTは期待できる?
東京も、タワーマンションの建設が進む豊洲・有明と新橋などを結ぶ東京BRTが運行開始されています。
ただ、専用道路がないため、結果的に一般車の渋滞に巻き込まれるなど、定時運行に課題が出るように思います。一般道でバス専用車線や公共車両優先システムを導入しても、交通量が増えれば一般車が乱入してくるようになり、また自転車や電動キックボードなどの進路予測が難しい車両の通行により、不安定要素が多いと考えるからです。
令和6年7月1日から増便されるそうなので、今後の対策、発展に期待したいです。
おわりに
BRTは便利ですが、一般道のみの走行ではバスとかわらないかもしれないと思います。
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