NTTドコモなど通信キャリアでは、iPhoneの利用について、端末分割払い制度などを設けています。
この制度のお得度合いをシミュレーションしてみました。
端末分割払いのお得度
端末分割払い制度は、以前は24分割(2年)+一時金で、端末料金全額を負担していましたが、最近は、残価設定型の分割払いがあります。NTTドコモでは、「いつでもカエドキプログラム」というサービスで提供されています。
つまり、端末料金から設定した残価を差し引き、ユーザーはその残高を24分割して支払います。そのかわり、利用開始23ヶ月後に端末を返却する必要があります(使い続ける場合は、残価分の支払いが必要)。
このため、利用開始から23ヶ月後の端末返却を前提すれば、ユーザーの実質負担額は以下のようになります。
ユーザー実質負担額(24分割払い) = 端末料金 − 設定された残価
では、現在提供されているiPhone 16 Pro 128GBを元にお得度合いを計算したいと思います。
比較対象
残価設定分割払いとの比較対象は、新規で一括購入し、24ヶ月後に中古売却する場合とします。
残価設定分割払いがの残価分が、実質中古売却額に当たります。
シミュレーションに当たり、ちょうど発売から2年たったiPhone 14 Pro 128GBを参考にします。
iPhone 14 Pro 128GBは、発売当時、販売額が149,800円です。令和6年10月8日時点で、ソフマップのラクウル(ラクウルサイト)では同モデルの買取価格は94,000円になっています。つまり、2年で約37%の減価になります。
iPhone 16 Pro 128GBが2年後にiPhone 14 Proと同じ減価になるという前提で、計算をします。
iPhone 16 Pro 128GBでのお得度合いの計算
残価設定分割払いではNTTドコモの「いつでもカエドキプログラム」と新規購入+24ヶ月後中古売却で比較します。
NTTドコモ (いつでもカエドキプログラム) | 新規購入+24ヶ月後売却 | |
販売額 | 192,830円 (NTTドコモ販売額) | 159,800円 (Apple販売価格) |
残価(買取価格) | 114,840円 | 100,200円※ (24ヶ月後中古買取想定額(約37%減価)) |
差額(実質負担額) | 77,990円 | 59,600円 |
実質負担額が18,390円の差があり、新規購入+24ヶ月後売却の方に軍配が上がります。
ただ、新規購入+24ヶ月後売却では、一時的に大きな負担が必要で、いつでもカエドキプログラムでは、月々3,390円の負担で良いため、一時的な負担が難しいユーザーはいつでもカエドキプログラムを利用する価値はあるでしょう。
なお、Appleではペイディの利用で36分割払い(4,438円/回)が可能なため、月々の負担額を減らすことは可能です。ただし、36回分割のため、24ヶ月後からさらに12ヶ月払い続ける必要があります。
おわりに
残価設定分割払いのお得度をシミュレーションしました。
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