以前に、ソニー銀行(ソニー銀行サイト)のデビットカードであるSony Bank WALLETと、SBI証券(SBI証券サイト)の投信マイレージとの還元率のお得度についてまとめました。
Sony Bank WALLETは利用することが前提となるため、いくら利用すればどちらが有利になるのかをまとめます。
還元額の計算
Sony Bank WALLETは、資産預け額により、最大2%のキャッシュバックが受けられます。
一方、SBI証券は、投信の資産額に応じてポイント還元があります。
計算の条件
少し数学的になりますが、変数を以下のように設定します。
還元額比較の計算変数
- A:投資信託評価額
- m:Sony Bank WALLET還元率(1.5%〜2%)
- n:SBI証券投信マイレージ還元率
- k:クレジットカード利用還元率(1%)
- x:クレジットカード、Sony Bank WALLET利用額
SBI証券利用時は、クレジットカード等を利用する前提で、この還元率(k)を1%としています。
SBI証券投信マイレージやクレカ還元は通常ポイントですが、ここでは1pt=1円とします。
計算式
前節のパラメータに基づくと、計算式は以下のようになります。
左項(>より左側)がSony Bank WALLETの還元額、右項がSBI証券マイレージでの還元+クレカ利用還元になります。
これを整形して、
となります。
実際の計算
ソニー銀行、SBI証券ともに扱っている「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」で検討します。
SBI証券でのSBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、他の投資信託と比較して投信マイレージ還元率が悪く、0.022%(令和6年3月現在)となっています。
これを元に計算すると以下のようになります。
投信残高(A) | 500万円 | 1,000万円 |
Sony Bank WALLET還元率(m) | 1.5% | 2% |
SBI証券還元率(n) | 0.022% | 0.022% |
クレカ還元率(k) | 1% | 1% |
有利分岐点額(x) | 22万円 | 22万円 |
つまり、22万円以上の決済があれば、Sony Bank WALLETのほうが有利になります。
実際には、投信残高が増えれば、有利分岐点の額が上がることになります。
クレジットカード還元を考えない場合
前節は、今利用しているクレカから乗り換えたことを前提とした計算になりますが、実際には利用中のクレカでポイントを貯めているユーザーも居ると思います。
このため、クレジットカードでの還元を考えず、Sony Bank WALLETとSBI証券投信マイレージの還元だけで考えると、以下のようになります。
投信残高(A) | 500万円 | 1,000万円 |
Sony Bank WALLET還元率(m) | 1.5% | 2% |
SBI証券還元率(n) | 0.022% | 0.022% |
クレカ還元率(k) | 0% | 0% |
有利分岐点額(x) | 7.4万円 | 11万円 |
今利用しているクレカを利用し、更にSony Bank WALLETを利用しなければならないことを考えると、資産残高だけで還元されるSBI証券がシンプルで現実的だと思います。
クレカによってはSuicaチャージなどはポイント対象外となっているものがあり、その代用として検討する余地はあるかもしれません。
おわりに
Sony Bank WALLETとSBI証券投信マイレージの有利分岐点についてまとめました。
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