携帯電話各社から提供されている副回線サービスがあります。
この内容をまとめます。
副回線サービスとは?
副回線サービスとは、普段利用している携帯電話回線が繋がりにくい場所や、障害が発生しているときなど、他の携帯電話事業者の回線に切り替えられるサービスです。
最近のスマートフォンでは、デュアルSIM・DSDV(Dual Sim Dual VoLTE)に対応しているので、この機能を利用して、SIMを2枚入れる(eSIM含む)ことで利用可能です。
iPhoneであれば、iPhone XS以降に発売された機種は対応しています。
主回線と副回線は異なる電話番号になります。
利用回線条件
携帯電話各社の副回線サービスは以下のとおりです。
各社ほぼ横並びです。
NTTドコモ | KDDI | ソフトバンク | |
主回線 | 5G、ahamo、Xi | au、UQ mobile | ソフトバンク(4G) |
副回線 | au | ソフトバンク | au |
利用料 | 390円/月(税別) | ← | ← |
SIMの種類 | eSIM | eSIM・SIMカード (機種による) | eSIM |
通信量 | 0.5GB/月 | ← | ← |
通信速度 | 300kbps (容量超過時128kbps) | ← | ← |
回線種類 | 4G LTE | ← | ← |
通話料 | 20円/30秒(税別) | ← | ← |
SMS送信料 | 3円/回(税別) | ← | ← |
その他、機種変更を行った場合、再契約が必要になる場合もあるので、注意が必要です。
実際に安く利用する方法
前節の副回線サービスの概要に対し、NTTドコモやソフトバンクのユーザーは同じau回線である、povo 2.0を副回線として活用したほうが経済的だと思います。
povo 2.0を活用
povo 2.0は、基本料金無料で、自由にトッピングを加えることで、自分の利用に合った回線プランを作ることが可能です。
このため、利用がなければ基本料金無料で回線維持が可能です(半年に最低1回トッピング契約が必要)。
前節の副回線サービスと比較すると以下のようになります。
povo 2.0を利用した場合 | 通常の副回線サービス (前節再掲) | |
主回線 | NTTドコモ(5G、ahamo、Xi)、 ソフトバンク | NTTドコモ(5G、ahamo、Xi)、 ソフトバンク |
副回線 | povo 2.0(au回線) | au |
利用料 | 50円相当/月(税別)※ | 390円/月(税別) |
SIMの種類 | eSIM・SIMカード (機種による) | eSIM |
通信量 | トッピングによる | 0.5GB/月 |
通信速度 | 5G・4G品質 (容量超過時128kbps) | 300kbps (容量超過時128kbps) |
回線種類 | 5G・4G LTE | 4G LTE |
通話料 | 20円/30秒(税別) | 20円/30秒(税別) |
SMS送信料 | 3円/回(税別) | 3円/回(税別) |
※povo 2.0の利用料は、半年に1度データトッピング(24時間使い放題(300円))を契約し、6ヶ月で月割
回線障害は、頻繁に起きるわけではないので、必要なときにデータトッピングを追加することで、固定費を削減できるだけでなく、データの高速通信が可能です。
このため、NTTドコモやソフトバンクユーザーは、副回線サービスよりpovo 2.0を契約したほうが柔軟性があり、経済的だと思います。
楽天モバイルユーザーは自動的に副回線を利用している状態
楽天モバイルは、元々、楽天回線からau 4G LTE回線へローミングするサービスを行っています。
令和5年6月からは、大都市圏でのローミングエリア拡大や、ローミング時の通信量が無制限になるなど、大幅に強化されます。
このため、楽天モバイルユーザーは、自動的にauを副回線として利用していることになりますね。
おわりに
副回線サービスの状況と、安くできる方法をご紹介しました。
なお、副回線への切り替えは、障害発生時はともかく、少し繋がりにくい場所での自動切り替えは、かえって通信が不安定になることもあるので、注意が必要です。
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