銀行定期預金か個人向け国債か

資産管理

安全資産というと、銀行預金を思い浮かべる人が多いと思います。

しばらく使わないお金があると、でも元本を維持したいときは少しでも金利が高い定期預金を考える人が多いと思います。

しかし、元本確保ができるもので、金利面では、定期預金より個人向け国債(財務省)を買ったほうが有利なことが多いです。

てすが考えている個人向け国債のメリットとデメリットをまとめたいと思います。

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個人向け国債のメリット

個人向け国債のメリットは以下のようなものです。

  • 政府が保証する最も安定資産
    国債は、政府が保証する債権です。金融機関では、債権は価格変動や発行主体(ここでは政府)の財務状態が悪くなり、デフォルトに陥るリスクがある旨の説明がされます。個人向け国債は元本の価格変動はなく、また、日本国債がデフォルトするときには金融機関は基本潰れているだけでなく、日本円の価値が暴落しているため、定期預金よりも安定しているものと考えています。
  • 金利面は個人向け国債が有利なことが多い
    個人向け国債は、一般的に定期預金より金利が高いことが多いです。比較的金利が高い銀行の金利を以下にまとめます。
    また、この先、金利上昇が予想されるため、個人向け国債の変動10は金利上昇に繋がります。
期間銀行・個人向け国債金利
5年個人向け国債(固定5)0.61%
住信SBIネット銀行0.55%
auじぶん銀行0.55%
10年個人向け国債(変動10)0.72%
ソニー銀行0.35%
銀行定期預金、個人向け国債の金利状況(令和6年7月現在)
  • 一部引き出しが可能
    定期預金は解約時はすべてが解約となりますが、個人向け国債は、1万円単位で一部の金額を引き出す(換金)ことが可能です。購入額のすべてが必要でない場合に、全額引き出す必要がありませんね。
  • 中途換金(一部も含む)でも、1年以上前の利息は手元に入る
    定期預金を途中解約すると、普通預金の金利で計算されますが、個人向け国債は、中途換金すると、ペナルティーとして、直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます。つまり、直近1年分の利息分がもらえないことになります。それ以前の利息はそのままもらえます。
  • 利息は損益通算が可能
    個人向け国債の利息は、債権の利息(利金)と同じ扱いですので、株式・投資信託等の証券取引等と損益通算が可能です。

個人向け国債のデメリット

メリットが多い一方、デメリットもありますので注意が必要です。

  • 購入・一部引き出しは1万円単位
    基本1万年単位で買付、換金が可能です。1万円未満の金額は取引できません。
  • 原則、購入後1年間は換金できない
    買付け後、原則1年間は換金できません。このため、1年以上預ける場合に有効です。定期預金は数週間からの短期間で設定されているものもあるので、短期間の預け入れは定期預金が向いています。
  • 引き出しに時間がかかる
    定期預金は、大金でなければ途中解約申し込み後、すぐに換金可能です。個人向け国債は、換金申込後、3営業日後に換金できます。なので、すぐに現金が必要という場合の利用には注意が必要です。

おわりに

個人向け国債の定期預金と比較してのメリット・デメリットをまとめました。

てすのスタンスは、ほぼ定期預金にする理由はなく、個人向け国債で良いと考えています。

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