令和7年1月24日に日本銀行(日本銀行サイト)が金融政策決定会合で、政策金利を0.25%引き上げ、0.5%程度にすることを決定しています。
これに伴い、各銀行も預金金利、貸出金利(短期プライムレート)とも引き上げを発表しています。
中身を見てみると、短期プライムレートは政策金利と同じ0,25%引き上げていますが、預金金利は0.1%に留まっています。令和6年7月の政策金利を引き上げた際も同様でした。
銀行は、預金者から金を集め、それを貸し出すことにより金利差(=貸出金利-預金金利)で儲けています。
このため、貸出金利に対して預金金利の引き上げ幅が小さいことは、それだけ銀行の懐に入り、預金者が本来得るべき利益(利息)を吸い取っていることになります。
一般的に、昨今の物価上昇(消費者物価指数で、令和6年12月の総合指数が前年同期比+3.6%(財務省データ))のインフレ時には、預金金利上昇が負けるため、上記のような(手数料や金利と称する)中抜きのために実質資産が目減りしていることに意識を向けるべきです。
おわりに
預金金利だけでなく、年金受取上昇額も一般的にはインフレに負けてしまいます。このため、インフレで負けるのは預金者と年金者と言われています。
年金が上昇しないのは、これは目に見えない税金と同じです。このため、毎月払っている年金保険料に将来見返りが無いのは目に見えています。
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