ECサイトや銀行取引など、さまざまな場面での申し込みなどがWebで行うことが当たり前になっています(一部紙が残っています)。
先日も、あるサービスの利用申込をしようと思い、Webで申込画面に入力していました。
申込画面(入力フォーム)で、住所・氏名などを入力する際に、「今だにこんなことやってるの」と認識させられたことがあります。
それは、全角・半角の使い分けです。
よくあるのは、住所での番地など、全角で入力させることを強制するものです。
特に入力フォーム上は案内もなく、入力後、送信すると、「全角で入力してください」とエラーが表示されるものです。
そもそも、今の時代ユーザーに入力文字の種類を意識させることがナンセンスです。これには以下のような課題が出ます。
- ユーザーの多様化
以前はPCユーザーはある程度限定され、文字コードや全角・半角の意味を理解していました。しかし、今はスマホを含む多様な人が利用しており、全角・半角の概念すら無いユーザーもいます。
- 機種・フォントにより文字が判定できない場合がある
機種・フォントにより、全角・半角の区別がつかないフォントがあります。
また、番地などはハイフンで区切りますが、ハイフン(Wikipedia)「−」なのか、長音符(Wikipedia)「ー」(「ユーザー」などの伸ばす記号)なのかすら区別がつかないこともあります。
こういった事があると、ユーザーが、なぜエラーが起きたのか理解に苦しむことがあります。
- 端末の多様化により、全角・半角の使い分けが困難
近年は、PC以外にスマホを利用して申し込みする人もいます。スマホでは全角・半角の使い分けが面倒で、特に数字の全角入力は戸惑ってしまいます。
- 外国人の名前(アルファベット)を全角で入力させる違和感
アルファベット圏の外国人であれば、名前、住所の多くがアルファベットです。これを全角で入力を強制するのは問題です。
全角・半角の変換はサーバー側で簡単にできます。全角で管理したくて、ユーザーから半角で入力があった場合、全角に変換して保存すればよいのです。
開発コスト問題があるかもしれませんが、わざわざエラーメッセージを出す機能を作る余裕があるのであれば、変換処理をしたほうが生産的な機能です。
おわりに
サービス提供側企業(役所含む)のITリテラシーが垣間見えますね。
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