MacBookユーザーで、Windowsゲームをしたいときに、もう一台Windowsパソコンを買って楽しむユーザーも多いと思います。
しかし、もう一台パソコンを買うのも嫌なので、できれば、MacBookで遊びたいという欲求も出てきます。
最近、仮想化ソフトがDirectX 11 3Dグラフィックスをサポートするようになり、実際にWindowsゲームのMacBookでの性能を試してみました。
試した環境
試した環境は以下のとおりです。
仮想化ソフトウェアは、DirectX 11 3DグラフィックスをサポートするVMware Fusion PlayerとParallels Desktopの2種類で試しています。
- ホストマシン:MacBook Pro(14インチ、2021)、M1 Pro(8コア)、メモリ32GB
- ホストOS: macOS Sonoma 14.1.2
- ディスプレイ:Dell U3219Q
- 仮想化ソフトウェア:
- VMware Fusion Player 13.5.0
- Parallels Desktop Pro 19.1.1
- ゲストOS: Windows 11 Pro バージョン23H2(CPU4コア、メモリ8GB)
- その他
- MacBook Pro本体からディスプレイへはThunderboltで出力
- MacBook Pro本体は、クラムシェルモードで実施
- 解像度は4K (3840×2160) 、1K (1920×1080) で行う
あくまでもてすが試したデータですので、同じデータが保証されるとは限りません。
また、ゲームメーカーによる動作保証もありませんので、プレイはご自身の責任で行う必要があります。
試した内容
てすは、RPGがシミュレーションゲームが好きなので、現在ベンチマークが提供されている、以下のツールで性能を測りました(少々古いゲームですが、現在も販売されています)。
ダウンロードは以下のリンクから可能です。
ドラゴンクエストX
ドラゴンクエストXは以下のとおりです。フルスクリーンモードで実施し、結果は3回行った平均です。
画像品質 | 解像度 | VMware | Parallels |
最高品質 | 4K | 2961 (やや重い) | 6981 (快適) |
標準品質 | 4K | 2907 (やや重い) | ー |
最高品質 | 1K | 4449 (普通) | 9642 (とても快適) |
標準品質 | 1K | 4387 (普通) | ー |
Parallels DesktopのほうがVMware Fusion Playerより高パフォーマンスを出しています。
ユーザーが多いと思われる1K解像度であれば、VMware Fusion Playerでも十分プレイできます。
Parallels Desktopは、高品質画像で十分快適で、標準品質画像でも十分快適なのが予想できるため、測定していません。
A列車で行こう Ver.5
A列車で行こう Ver.5はフレームレート(FPS)で評価されています。
評価方法は以下の通りです。
- シナリオ以外はベンチマークソフトの結果が出した値の3回実施平均
- シナリオ1、シナリオ2は、実マップを動かし、フレームレートを目視した結果です。
- ベンチマークソフトの環境設定がうまく動作しなかったため、ゲストOS(Windows 11)の解像度を変更して(4K、1K)、ウィンドウを最大化して評価。
デモは街のビューであるため、少々重いです。マップ(シナリオ)では電車の数が増えたり、雪などの天候イフェクトが入ると重くなりますが、個人的な感想では十分楽しめると思っています。
性能は、1Kより4Kのほうが良い成績なのが不思議ですが、全てにおいてParallels DesktopがVMware Fusion Playerを上回っています。
解像度4K(ウィンドウ)
タイトル | VMware | Parallels |
OpeningV5 | 19.3 | 25.6 |
OpeningE | 26.0 | 34.9 |
OpeningV4 | 20.6 | 29.1 |
OpeningV3 | 25.3 | 34.7 |
OpeningV2 | 29.1 | 38.8 |
DemoB | 29.3 | 35.8 |
OpeningB | 26.6 | 36.9 |
OpeningA | 31.6 | 42.7 |
DemoA | 20.0 | 29.0 |
シナリオ1 | 15-25 | 17-41 |
シナリオ2 | 25-40 | 25-45 |
解像度1K(ウィンドウ)
タイトル | VMware | Parallels |
OpeningV5 | 18 | 21.4 |
OpeningE | 26.3 | 31,2 |
OpeningV4 | 19.5 | 24.1 |
OpeningV3 | 24.9 | 29.3 |
OpeningV2 | 28.4 | 32.8 |
DemoB | 31.9 | 37.8 |
OpeningB | 24.8 | 29.1 |
OpeningA | 33.0 | 38.2 |
DemoA | 19.9 | 23.0 |
シナリオ1 | 15-25 | 15-30 |
シナリオ2 | 25-40 | 25-40 |
信長の野望 創造
信長の野望は、ベンチマーク結果が出ないため、15分程度流してフレームレートを目視した結果です。
結果はParallels Desktop、VMware Fusion Playerともに、解像度4K・1Kで60〜70fpsを実現していました。
体感上は両者とも違いはありません。
おわりに
MacBookがAppleシリコンへ移行してから、Windowsゲームのベンチマークについてまとめました。
全体的にVMware Fusion PlayerよりParalles Desktopのほうが性能が勝っていますが、VMware Fusion Playerでも十分に遊べるものもあります。MacBookでWindowsゲームを行うときの仮想化ソフトを選ぶ参考になれば幸いです。
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