普段の家計には、定期的に固定額の取引があります。
例えば、家賃の支払い(振り込みなど)やサブスク料金の支払い(クレジットカードが多い)、貯蓄のための他の口座への振り込みなどです。
GnuCashでは、このような定期的な取引の自動登録機能があります。
この登録についてご紹介します。
GnuCashの定期取引登録方法
GnuCashで定期取引は「予定取引」と言います。
予定取引の登録は方法は2つあります。
- 1回目は手動登録し、それを予定取引に登録する方法
- 予め予定取引エディターで登録する方法
初めから予定取引を洗い出し、予定取引エディターを使って登録するのは面倒なので、1点目の1回目の取引を登録したタイミングで、予定取引に登録するのが良いと思います。
1回目は手動登録し、それを予定取引に登録する方法
家賃の振り込みを例にします(普通預金から振り込み、勘定科目を「費用:家賃」としています)。
普通預金に家賃の振り込みを登録します。
登録したら、家賃の行を右クリックします。サブメニューが出たら、[予定取引を作成…]を選択します。
「予定取引を作成」の画面が現れます。
ここで以下の設定を行います。
- 名前:予定取引名を設定(デフォルトは勘定科目で登録した説明が設定されています)
- 頻度:毎日、毎月、毎年などを設定
- 開始日付:頻度が毎月の場合は、次月の日付になっていることを確認します。
次に、画面下の[高度な設定…]ボタンを押し、下の画面が表示されます。
ここで、「オプション」セクションで、以下の項目にチェックを入れます。
- 自動的に作成する
- 作成されたら通知する
(推奨:自動的に取引が作成されたあと、GnuCashを起動時にダイアログで作成通知あり、登録内容を確認できます。) - 前もって作成する
何日前に登録するかを入れてください。予め口座残高予測したい場合に有効活用できます。
「繰り返し」セクションは、終了予定がなければ、「無期限」で良いでしょう。
次に、上のタブで、[頻度]をクリックし、下の画面が出ます。
ここで、取引日が週末になったときの扱いの設定を行います。
中程にあるところで、「週末に重なったときは」のところで前の平日か、次の平日か、かまわずに当日実施かを設定します。
下のカレンダーに今後の予定取引日が表示されています。
設定が完了すると、右下の[OK]ボタンを押します。
以上で、予定取引の設定が完了です。
次月以降、自動的に家賃の振り込みが登録されます。
予め予定取引エディターで登録する方法
メニューバーから、[アクション]>[予定取引]>[予定取引エディター]を開きます。
予定取引エディターの画面が表示されたら、上のボタンメニューから[新規]ボタンを押します。
すると、前節でご紹介した「予定取引の作成」、「予定取引を編集」画面が表示されますので、前節と同じように登録します。
ただし、前節とは違い、予め登録されていないので、全て手動登録を行います。
概要タブ、頻度タブは前節と同じです。
「予定取引を編集」画面で頻度タブまで設定を完了すると、「テンプレート取引」タブで取引内容を登録します。
ここでは、普通預金から家賃を払う前提で、図のように登録します。
登録が終わったら[OK]ボタンを押します。
元の画面に戻り、家賃が登録されていることがわかります。
定期的取引の編集
定期的取引を編集(または削除)したい場合は、予定取引エディターを開いて行います。
おわりに
GnuCashで定期的な定額の取引の自動登録方法についてご紹介しました。
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