ポイントの普及により、ポイントで運用を行えるサービスが充実してきましたね。
これまで、大手のdポイント、Pontaポイント、Tポイント、楽天ポイントでの運用サービスをご紹介してきました。
その他にもポイント運用サービスがあるので、ご紹介します。
ポイント運用サービス
ポイント運用サービスは、dポイント、Pontaポイント、Tポイント、楽天ポイント以外にも提供されています。
ここでは、以下の3サービスをご紹介します。
- 永久不滅ポイント運用サービス(永久不滅ポイント)
- tsumiki証券(エポスポイント)
- トラノコ(複数のポイント)
永久不滅ポイント運用サービス
セゾンカード(クレディセゾン)のポイントサービス「永久不滅ポイント」を運用するサービスです。
運用口座への入金は100ポイント単位、引き出しは1ポイント単位で可能です。
投資信託コース(6コース)と、株式コースがあります。
投資信託コース
投資信託コースは6コースあり、それぞれ連動する投資信託があります。
コース | 連動する投資信託 | |
アクティブコース | 大和証券が運用するファンドラップ | 株式比率高い |
バランスコース | 大和証券が運用するファンドラップ | 債権比率高い |
資産形成の達人コース | セゾン資産形成の達人ファンド(セゾン投信) | |
グローバルバランスコース | セゾン・グローバルバランスファンド(セゾン投信) | |
日本株(TOPIX)コース | iFree TOPIXインデックス(大和アセットマネジメント) | |
アメリカ株コース | iFree S&Pインデックス(大和アセットマネジメント) |
手数料はありません。
株式コース
StockPointの株式に連動するストックポイント(SP)に交換され、株式の時価に連動します。
連動するストックポイントの銘柄は、カルビー、日清食品、ホンダです。
手数料はSPへの交換、戻し時などにかかり、減価します。
- 交換時:永久不滅ポイント1pt=4SP
- 引き出し時:5.1SP=永久不滅ポイント1pt
- その他:SPが単元未満の状態では、配当は受け取れません(実質手数料)
tsumiki証券
tsumiki証券は、丸井グループの証券会社です。
利用にはエポスカードが必要です。また、エポスカードを解約すると、口座の解約も必要になります。
投資は、エポスポイントを1pt=1円相当で投資信託購入が可能で、100ptから100pt単位で投資可能です。
手数料はありません。
引き出しは、現金で引き出しが可能です。引き出しには、3,000円以上残高がないと、金額指定はできず、全額引き出しになります。
なお、ポイント投資では特定口座のみになります。
トラノコ
トラノコは、国内、米国上場ETFを組み合わせた投資信託です。
交換できるポイントは以下のとおりです。
交換レート | |
nanacoポイント | 1pt=1円 |
ANAマイル | 1マイル=0.5円 |
小田急ポイント | 1pt=1円 |
Gポイント(紹介ページ) | 1pt=1円 |
ドットマネー | 1pt=1円 |
ポイントタウン | 1pt=1円 |
Powlポイント | 10pt=1円 |
ネットマイル | 2pt=1円 |
デジタルウォレット | 10pt=0,98円 |
引き出しは、現金で可能です。
実質手数料には注意
トラノコは、定額積み立てを基本として、それに加えてポイント投資が可能です。
ここで実質手数料には注意が必要です。
約55万円以上運営しないと割高な手数料
同類の運用サービス(WealthNavi、THEOなど)が年率1%程度の運用報酬がかかるのに対し、トラノコは年率0.33%と安いです。
しかし、外枠でシステム利用料として毎月300円(年3,600円)かかります。
このため、約55万円程度の資産運用がなければ実質手数料が割高になります。
(運用報酬0.33%と1%からの差額0.67%をシステム利用料相当としての前提の計算。3600÷0.67%)
実質の運用実績が見えにくい
毎月1万円積み立てるとして、引き落とし額はシステム利用料が加算され、10,300円となります。
システム利用料はポイントでは払えず、現金での支払いとなります。
しかし、トラノコは運用報酬とは異なり、このシステム利用料は、運用コストと計算していません。
このため、アプリで表示される運用成績や残高報告書にはこの支払ったシステム利用料分は加味されていません
例として、毎月1万円を積み立てるとして、1年間運用した場合、支払った額は123,600円(運用12万円+システム利用料3,600円)になります。
仮に購入した12万円分がトラノコの運用成績で3%増えたとして、資産残高は123,600円となり、儲っている気分になりますが、実際支払った額と変わらないので、実際には1円も儲っていないのがわかりますね。
このため、トータルで支払って手数料がわかりにくく、トラノコから提供される運用報告書を鵜呑みにできない課題があります。
このため、実際に支払った額と資産残高が管理できる場合に、このサービスは良いと思います。
結局どれが良いか?
ポイントの運用サービスは色々ありますが、一部の例外を除き、基本は投資初心者の投資体験を前提とし、少額運用をターゲットとしているためか、手数料も割高になりがちです。
どのサービスが利用しやすいかは以下のポイントになると思います。
- ポイントをポイントで戻したいか、現金化したいか
- 手数料はどうか
ポイントで戻しても利用範囲が限られるので、減価しなければ現金化したいところです。
実質現金で受けとれ、手数料が安いサービスは以下のように感じます。
- 日興フロッギー(dポイントで単元未満株式購入):dポイント
- SBI証券(投資信託購入):Pontaポイント、Tポイント
- 楽天証券(投資信託購入、現物株式購入代金に充当):楽天ポイント(通常ポイント)
- tsumiki証券(投資信託購入):エポスポイント
ポイント交換で同等のサービスを受けられる可能性もあり
各サービスは、他のサービスで代用できることもあります。
例えば、永久不滅ポイント運用サービスは、セゾンカードを持っていれば、他サービスで代用できます。
- 永久不滅ポイント運用サービス→SBI証券
永久不滅ポイント運用サービスで連動する投資信託は、SBI証券で購入できます。
永久不滅ポイントをPontaポイントに等価交換(永久不滅ポイント1pt=Pontaポイント5pt(au ID会員限定))して、PontaポイントでSBI証券で同じ投資信託を買います。
売却時は現金で受けとれます。
- 永久不滅ポイント運用サービス→日興フロッギー
ストックポイントで連動する株式銘柄は、日興フロッギーで購入できます。
永久不滅ポイントをdポイントに等価交換(永久不滅ポイント1pt=dポイント5pt)し、dポイントで日興フロッギーで同じ銘柄を買います。
で連動する投資信託は、SBI証券でも購入できます。
永久不滅ポイントをPontaポイントに交換(永久不滅ポイント5pt=Pontaポイント1pt(au ID会員限定))して、PontaポイントでSBI証券で同じ投資信託を買うことも可能となり、同等のサービスを利用できます。
おわりに
ポイントでの投資運用サービスのいろいろをご紹介しました。
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