令和6年5月16日にKDDIがAndoirdスマホ向けに、Googleメッセージを標準搭載すると発表がありました。
メッセージサービスの魅力向上に向け Google メッセージを採用 | KDDI News Room
RCS (Rich Communication Services) (Wikipedia)の普及とAI活用でのユーザーエクスペリエンス向上を目指すというものです。
RCSは、異なるキャリア間での相互接続を考慮した標準規格で、国産のRCS対応メッセンジャーサービスでは、プラスメッセージ(+メッセージ)(Wikipedia)、Rakuten Linkがあります。
+メッセージは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクによって提供されるサービスで、各社間相互のメッセージやり取りが可能です。Rakuten LinkはRCS対応とは言え、楽天モバイルに閉じたものです。
この+メッセージ、電話番号の紐づけだけで利用でき、従来のSMSの短いテキストだけでなく、画像、ファイル、スタンプなども送受信できるようになっています。
当初はキャリア3社のみで利用可能でしたが、MVNOなどでも利用できるようになり、令和6年2月にはユーザー数が4,000万人を突破しています。
「+メッセージ」の利用者数が4,000万人を突破 (docomo.ne.jp)
現在、メッセンジャーサービスには、上記Googleメッセージのほか、クローズドなLINE、Facebook Messenger、WhatsAppなど、国産サービスが普及していません。
国産で、相互運用ができるオープンなメッセンジャーサービスをもっと普及が必要です。
課題も
こういった+メッセージですが、注意も必要です。
- 現状、PCなどでの利用ができない
Facebook Messengerなどは、ユーザーIDのみで紐づいていることから、スマホ、PCなど端末を選ばずに、それぞれ同期して利用が可能です。+メッセージはモバイル回線に紐づいているため、スマホアプリ(またはガラホ)での利用が基本です。AppleのiMessageのように、iPhoneとMacが同期できるような仕組みが必要かもしれません。
- 未対応端末へはSMSで送信されるため、通信量がかかることがある
+メッセージは、利用料無料ですが、受信側が対応してない(+メッセージアプリを導入していない)場合はSMSで送信されます。このため、SMS送信料がかかってしまうことがあります。
- 楽天モバイルでは利用できない
楽天モバイルは、Rakuten LINKサービスを行っていますが、+メッセージには接続できないため、利用できません。
- 電話番号が変わると引き継げない
モバイル回線に紐づいていることから、電話番号が変わるとデータを引き継げません。
おわりに
現在、LINE一辺倒の状態で、LINEは昨今の情報漏洩問題もあり、危機感を覚えています。
役所など公共機関もこのような状態ですが、国産メッセンジャーをもっと活用してほしいところです。
▼関連記事
コメント