Appleから、令和5年1月17日(米カリフォルニア時間)に、M2 Pro、M2 MAXチップ、合わせてこれらを搭載したMacBook Proの発表がありました。
これらを仕様をもとに、内容を見ていきます。
M2 Pro/M2 MAXチップの概要
M2 Pro/MAXとM1 Pro/MAXの構成の比較は以下のとおりです。
M1 Pro | M2 Pro | M1 MAX | M2 MAX | |
高性能コア数 | 6〜8 | ← | 8 | ← |
高効率コア数 | 2 | 4 | ← | ← |
Neural Engineコア数 | 16 | ← | ← | ← |
GPUコア数 | 14〜16 | 16〜19 | 24〜32 | 30〜38 |
メモリ帯域幅[Gbps] | 200 | ← | 400 | ← |
メモリ容量[GB] | 16〜32 | ← | 32〜64 | 32〜96 |
M2 Proは高効率コア数、GPUコア数が増加
M2 ProはM1 Proと比較して、高効率コア数、GPUコア数が増えました。
これにより、Photoshopでの画像処理が40%高速化、Xcodeでのコンパイルを25%高速化させています。
M2 MAXはGPUコア数が増加
M2 MAXは、M1 MAXと比較して、GPUコア数や使用可能メモリ量が増えました。
さらに、L2キャッシュを増加させることで、グラフィックス性能が最大30%向上させているとのことです。
エネルギー効率
M1 Pro/MAXよりもエネルギー効率が上がっており、MacBook Pro過去最長のバッテリー駆動を実現するとのことです。
新たなMacBook Proの概要
M2 Pro/MAXチップの発表に合わせて、これらを搭載したMacbook Pro(14インチ、16インチディスプレイ)が発表されました。
主な変更点をまとめます。
14インチ、2021 | 14インチ、2023 | 16インチ、2023 | 16インチ、2023 | |
チップ | M1 Pro/MAX | M2 Pro/MAX | M1 Pro/MAX | M2 Pro/MAX |
メモリ[GB] | 16〜32 | ← | 32〜64 | 32〜96 |
バッテリー持続時間 | 17時間(Apple TVムービー再生) 11時間(ワイヤレスインターネット) | 18時間 12時間 | 21時間 14時間 | 22時間 15時間 |
ディスプレイ | 6K最大2台(Pro) 6K最大3台(MAX) | 6K最大2台(Pro) 6K最大4台(MAX) 8K1台 | 6K最大2台(Pro) 6K最大3台(MAX) | 6K最大2台(Pro) 6K最大4台(MAX) 8K1台 |
ワイヤレス | Wi-Fi 6 Bluetooth 5.0 | Wi-Fi 6E Bluetooth 5.3 | Wi-Fi 6 Bluetooth 5.0 | Wi-Fi 6E Bluetooth 5.3 |
オーディオ | マルチチャネル オーディオ出力対応 | マルチチャネル オーディオ出力対応 |
今回の仕様変更は、ワイヤレス機能の細かな変更を除き、M2 Pro/MAX搭載によるチップの性能向上に合わせたものであることがわかわります。
上の表に記載していない、カメラ性能、筐体などは全く変更がありません。
重量は14インチモデルは変更なし、16インチモデルはM2 Proモデルが50g重くなり(2.15kg)、M2 MAXモデルは40g軽くなっています(2.16kg)。
M1 Pro/MAX MacBook Proユーザは買い替え不要
今回発売されるMacBook Proは、搭載チップの変更に伴うもので、その他の変更はほぼありません。
買い替えは、M1 Pro/MAX搭載MacBook Proを持っていれば、少しの性能向上を追いかけるなどの特殊用途を除き、価格も高いことから、ほぼ不要かと思います。
おわりに
新しく発表されたM2 Pro/MAXチップとそれを搭載するMacBook Proの概要についてまとめました。
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