投資ポートフォリオとして、違う資産クラス(株式、債権など)で、全世界に分散しましょうという手法があります。
実際に年金を運用している年金積立金運用独立行政法人(GPIF)(GPIFサイト)のポートフォリオも、分散されており、以下のよう基本なポートフォリオを2020年4月1日から5年間組んでいます。
単純に国内と外国を半分に分け、それぞれ株式と債券で半分に分けていると思われるかもしれませんが、このポートフォリオは定期的に見直されており、過去には国内比率が高く、国内債権が60%を超えている時代もありました。
GPIFが設定する基本ポートフォリオは、十分に検討されており、リーマンショックやITバブル崩壊のような金融危機が発生した想定でのストレステストも行われています。この結果、2001年の運用開始から、年率+4.47%を実現しています。
これに倣って自身のポートフォリオを設定することもできると思っています。
投資信託で人気の高い「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(いわゆるオルカン)がありますが、このポートフォリオは世界に分散して株式のみに投資が行われますが、2024年9月30日現在は、米国62.5%、日本へは5.0%程度となっています。
GPIFとオルカンでは、評価尺度が異なるため違いが出るのはやむを得ないですが、大抵は自国への投資比重が高まります。なので、GPIFのポートフォリオはしっくり来るものと思います。
オルカンで外国株式ポートフォリオを組もうとすれば、オルカン55%、日本株45%程度になるでしょう。
しかしこれではオルカンの配分を常に意識する必要があり、面倒です。オルカンではなく、「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」ものがあり、「オルカン−日本」のような商品です。
これで日本以外への投資50%、日本株はTOPIXや応援する個別企業への投資が実現できます。
そうすると、eMAXIS Slimシリーズで以下のような構成ができるようになります。
- 国内株式25%: eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)またはeMAXIS Slim 国内株式(日経平均)
- 国内債券25%: eMAXIS Slim 国内債券インデックス
- 外国株式25%: eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- 外国債券25%: eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
おわりに
てすも国内と海外は大体半分になるようにポートフォリオを組んでいます(資産クラスは株式比重が高いですが)。ただ、海外比率がS&P500の比率が高いので、そろそろ配分の見直しを考えています。
▼関連記事
コメント