普段使わない現金を預けておく場所として、定期預金が挙げられます。
定期預金以外には、個人向け国債(財務省サイト)に預けたほうが有利な場合が多いです。
個人向け国債のほうが有利だと思う理由ついてまとめました。
個人向け国債の有利な点
個人向け国債の有利な点は、以下のとおりです。
- 定期預金と比較して、一般的に金利が高い
一般的に、個人向け国債は定期預金と比較して金利が高くなっています。
※新窓販国債は個人向け国債より高利率になりますが、途中解約時に金利変動の影響による元本割れの可能性があるため、参考程度に乗せています。
10年 | 5年 | 3年 | |
個人向け国債 | 0.49% (変動10) | 0.25% (固定5) | 0.05% (固定3) |
SBI新生銀行 (パワーダイレクト円定期預金) | – | 0.50% | 0.35% |
ソニー銀行 | 0.40% | 0.10% | 0.05% |
オリックス銀行 | – | 0.40% | 0.35% |
新窓販国債(参考) | 0.60% | 0.30% | 0.10% |
- 半年に1回、確実に利金(利息)をもらえる
定期預金は利息は満期時に一括で払われるのに対し、個人向け国債の利金(利息)は半年に1回支払われます。
- 元本保証
定期預金を含む銀行預金は、通常1,000万円(+その利息)までが銀行が潰れた場合にも保証されています。個人向け国債はその全額を政府が保証しています。
政府が潰れるときには、円が紙切れになってしまっていますね。
- 途中解約でもペナルティーが低い
個人向け国債は、途中解約の場合、直近2回分(つまり1年分)の利息分が差し引かれて払い戻されます。定期預金は途中解約では普通預金金利が適用されることが多いので、個人向け国債のほうがお得になることが多いです。
- 途中解約は一部でも可能
定期預金は、途中解約は全額解約となりますが、個人向け国債は1万円単位で一部解約が可能です。
- 利金(利息)は特定口座で損益合算できる
定期預金利息は、受取時に税金を源泉徴収されてしまいます。個人向け国債は、税金を源泉徴収されますが、特定口座で他の収益と損益合算ができます。
個人向け国債の不利な点
一方、個人向け国債が不利な点を上げておきます。
- 預け入れは1万円単位
個人向け国債は、1万円以上1万円単位で購入できます。定期預金のように1,000円以上1円単位で細かく預け入れができません。
しかし、定期預金で金利が高く設定されているものは、30万円以上の預け入れなど、最低金額のハードルが高いので、預け入れ額により個人向け国債のほうが有利になる点ことがあります。
- 途中解約が一定期間できない
定期預金はいつでも解約できるのに対し、発行後1年以上経過するまで解約はできません(特例措置有り)。実質的に1.5年経過すると、個人向け国債が有利になります。
- 途中解約で、すぐに現金化できない
個人向け国債は、解約手続きはいつでも可能ですが、実際に払い戻されるのは2〜3日後になります。定期預金はすぐに現金を引き出せるため、すぐに現金を必要とする場合には不向きです。
おわりに
個人向け国債が定期預金より有利と思う理由についてまとめました。
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